こんにちは。
弊社でデザイン・制作を担当しているスクイドです。
世の中にあふれるデザインされたもの。
本物なんてありゃしません。嘘っぱちだらけです。
こんな書き方をすると身も蓋もないですが、決してやさぐれているわけではありません。
時には適度な偽りを
私が専門学校に通っていた時、授業の一つにデッサンがありました。
デッサンのモチーフはありふれた石膏の球体や円錐、立方体などの静物だったと思います。

球体に光が当たっている箇所の質感を出すためにはどうすればいいか試行錯誤していたところ、
先生が私の絵を見るなり、鉛筆でグレーで塗ってある箇所を練り消しで濃淡をつけてながら消していきました。
内心、「うわーおれのかいているえにいきなりなにをするんだー」と思いましたが、
席を立ち引きで見るとあら不思議。
光が当たっている箇所に質感が出て、さらには全体の立体感が増しているではありませんか。
うろ覚えですが先生に手直しされている時、「適度な嘘はリアルに見せるために必要」みたいなことを言われました。
素人なりに自分はデッサンとは嘘偽りなくありのままを描くものだと思っていたので、
その言葉に若干のジレンマを感じたのを覚えています。
でも確かに先生が手直ししたものはクオリティがぐっと上がっていたので、渋々納得したものです。
適度な嘘は非常に効果的な反面、ビジネスおいては特に気をつけなければいけません。
よくある「チラシと現物の内容が全然違う!」といったクレームを受けないよう、
某おせち事件の二の舞だけにはならないようにしなければなりませんね。